過食嘔吐の本当の原因

世間一般では、過食嘔吐の人は極端にヤセにこだわっているからなるだとか、行き過ぎたダイエットの結果だと思われていることがあります。
 
また本やインターネットで調べると、過食嘔吐の原因として「母親との関係がよくなかった。」「母親からの愛情不足」などが挙げられています。そして書いてあるのは強烈な事例や家庭環境のことばかりです。
 
 
「私はそこまでではない。」「そこまでひどい環境にはいなかった。」「お母さんと関係も良好だし私には当てはまらないわ。」と感じ、それ以上原因について考えることを避けていた時期がありました。
 
 
周りの友達やモデルたちがおいしいものを目の前にダイエットのために我慢している姿を横目に、吐いてリセットできるからとおいしいものを思う存分食べれることに優越感を感じて。一方で、食べるのも吐くのも苦痛でもう辞めたいのにやめれない。助けて…って思う自分がいる。
 
 
過食嘔吐を引き起こしているものは何かがわからないままでは、この過食嘔吐というループから抜け出すのは至難の業。
 
 
根本的な原因を理解して、どこをどう変えていけばいいのかが分かれば解決策も見えてきます。
 
 
この記事では、「自分でやっていることなのに、自分でも何がしたいかわからない。」という方のために、過食嘔吐の根本的原因について詳しく解説します。
 
 
ここで、ひと呼吸おいて、ごちゃごちゃになった頭の中をいったん整理してみましょう。
 
目次


過食嘔吐の根本的な原因は?
  ・過食嘔吐は代替行為である
  ・負の情のはけ口
  ・不足感
           過食を引き起こす不足感
           痩せていることにこだわる不足感
まとめ

過食嘔吐の根本的な原因は?

過食嘔吐は代替行為である

「食べたい」「吐きたい」「太りたくない」という欲求は、ほとんどの過食嘔吐をしている人たちが共通でもっています。
 
そして世間一般で言われるようにダイエットから過食嘔吐を発症した人は実際多いです。
 
だから痩せ願望が原因だと言われれば、それはある意味正解かもしれない。
 
 
でも、これらは表面的な欲求であって、本当に求めているものではありません。
 
 
過食嘔吐はひとことでいうと、代替行為として現れているだけにすぎないのです。
 
代替とは?

[名](スル)それに見合う他のもので代えること。かわり。


出典:デジタル大辞泉(小学館)

では一体何の代わりだというのでしょうか。

 
大きく分けて次の2つだと考えられています。
  • 負の感情のはけ口
  • 不足感

下記でひとつひとつ詳しく見ていきましょう。

負の感情のはけ口

イライラ・どうしようもない不安・緊張・悲しみ・苦しみ・絶望
 
こういった負の感情を吐き出すために行われる行為が過食嘔吐です。
ストレス食いと呼ばれるものもこのうちに入ります。
 
 
あーもう嫌だ。
不安で不安で仕方がない。
逃げ出したい…
消えてしまいたい。
 
 
ぐるぐると渦巻く感情を”食べて、吐いて”発散しているのです。
 
過食嘔吐をしている間は何も考えなくて済む。たとえ後で自己嫌悪が襲ってくるのを知っていても、一瞬の安らぎのために過食嘔吐をするのです。

不足感

過食を引き起こす不足感

何かが足りない。さみしい、むなしい。
もっと満たして。もっと欲しい。もっと欲しい。
 
こういった気持ちが、心の奥底にあります。
 
たとえ友達がいて笑顔で接していても心の中には満たされない、何かを求めている自分がいます。
でも何を求めているのかが自分で分かりません。
 
その足りない何かを埋めるために、食べ物で身体を満たそうとします。
 
 
でも、食べ物が本当に欲しいものじゃないからたとえ食べても満足しない。本当に欲しいものじゃないから満腹になっても罪悪感に襲われるんです。
 
 
本来、食べるということは、生きていくための行為。
身体を動かすために使うエネルギーを補充するためのものです。
 
使い続けたらスマホと一緒で充電がきれます。
だから補充しないといけない。
 
 
一方で過食は、身体が欲しいと言っている以上に食べる行為。満たせない何かが満たされないしんどさに加えて、身体の必要以上に食べ物を詰め込まれることのしんどさが、あなたの心の負担を増やしてしまうのです。

痩せていることにこだわる不足感

 
身体がしんどくなるほどに無理してでも「痩せていたい」と思うのは、人からの評価や承認が「痩せている」ことで得られると感じているからです。
そして人からの評価や承認を得ることで「欠けている」自分を安心させようとしています。
つまり、そのままの自分では何かが「欠けている」と感じるから「痩せている」「きれい」という価値をプラスしようとします。
 
自分の「不足」を他の方向で補おうとする心理が、食べたものをリセットする行動を引き起こしています。
 
 
これは補償行為ともいわれます。
 
 
例えるとこんな感じです。

長く付き合っているカップルで、二人の仲は良好。長く付き合っているので、普段のLINEはそんなに多くありません。
ただある日、彼氏が彼女に内緒で浮気をしてしまいます。
 
最初は全くそんなつもりがなかったのに、女の子の誘惑に負けてつい…
 
その日から彼氏は彼女にことあるごとに何かをおごってあげたり、LINEを毎日のように送ったり…
以前よりも格段に彼女に優しく接します。
 
 
これが補償行為です。
誘惑に負けて浮気をしてしまったということで彼女に対しての罪悪感がいっぱい。彼女に対して申し訳ない気持ちから、代わりに彼女が喜ぶことをしようとしたわけです。
 
この時の彼氏が考えるのはどんなことでしょう?彼女の反応が必要以上に気になるのではないでしょうか。
時に彼女の反応が怖いと感じるかもしれません。
 
 
純粋に、彼女が好きで、彼女の喜ぶことをしてあげたいという気持ちからの行動であれば彼女の笑顔を見ただけで幸せになれるはずです。
 
だけどこのようなマイナスを埋めるための補償行為の場合、彼は常に彼女の顔色を気にしてしまいます。そして彼女の笑顔を見たとき、安堵はできても幸せになれることはありません。

 
それと同じことが、過食嘔吐をしている人たちの心に起こっています。
マイナスを埋めるための「痩せる」「きれいになる」は達成できても幸せな気持ちにはなりません。
 
むしろ、達成できなかった時の恐怖心が大きくなって、「痩せていなければならない」「きれいでいなければならない」と苦しくなってしまうのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

もしかしたら今回の内容は、どこか無意識的に分かっていた方もいらっしゃるかもしれません。

 

ただぼんやりとわかっているのと、はっきりと自覚することは大きく違います。

まずは代替行為として過食嘔吐が起こっていることを自覚することが、解決への第一歩になります。

 

あなたの心はなんて叫んでるのですか?
どんなことを感じているのでしょう?
自分の心に蓋をせず、本当の欲求から目をそらさず、少しずつでいいので自分の声を聞いてあげましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

11年間過食嘔吐でした。 今まで、自分の考え方を変えるためにたくさん勉強してきました。 最近あったある出来事によって、これまで学んできた考え方を一気に自分の中に取り入れることができました。ぜーんぶつながった感じです。 今、過食嘔吐の衝動は全くありません。 あなたも絶対乗り越えられる力を持っています。私がサポートさせていただきます。